日本×マルタ雑感

試合自体の出来は、まさに「収穫無し」かもしれません。
でも、今の選手を取り巻く環境っていかがなものでしょうか？

普段サッカーに興味のない人間が練習場まで押し寄せて
場違いな歓声を上げ、Jリーグの試合結果を文字でしか紹介しない
テレビ局までが連日、昼夜問わず特集を組んでいる…

選手たちが息抜きの時間である休憩中の
談笑にまでカメラを向けまさに24時間監視状態…

過剰な競争意識が相次ぐ怪我人を生み、調整を兼ねた
親善試合まで「常勝」の結果を要求する。
ファン及びマスコミは本戦での好成績を期待してるんじゃないんですか？
いくら「プロ」であろうとも、この異様な雰囲気で常に
100%の力を出すのは不可能に近いと思うんですが…

一見、ある程度世界と戦えるレベルまで達していると見られてますが
初出場選手が多く、W杯経験済みのメンバーも慣れ親しんだ環境で戦えた
前回の地元開催との違いを肌で感じて戸惑ってることもあると思います。
優勝候補の主力選手でさえプレッシャーで押しつぶされる事もある
特殊な環境がW杯の持つ1面だと思います。
長い歴史から見れば、日本はまだW杯初心者なのですから
もう少し長い目で見る事も必要だと思います。

決められたパラメーター通り動くTVゲームや
劇的なストーリーが用意されたアニメではないのですから。
生身の人間が見せてくれるプレーが感動や
興奮を与えてくれるのがスポーツの醍醐味なはずです。

タグ：FC JAPAN（代表）